子どもが部屋の片付けを学ぶ際、ただ単に指摘するでは解決にはなりません。
親として適切な方法を見つけることが重要です。
ここでは、子どもが部屋を整理するための秘訣を紹介します。ご家庭に合わせて、これらのステップをアレンジしてみてください。
子どもの部屋整理のための12のステップ
部屋の片付けを子どもに教える12のステップは以下の通りです。
- 部屋が片付いていないことをただ単に指摘しない
- 親が収納場所と収納アイテムを準備する
- 子どもの視点で適切な収納場所を設定する
- 親子で一緒に片付けを行い、繰り返し教える
- 物の量を親が適切に管理する
- 子ども専用の収納場所を決める
- 子どものスペースは勝手に整理しない
- 物を勝手に捨てない
- 完璧な整理整頓を子どもに求めない
- 上手に整理できたら、その時を褒める
- 子どもが自分で考える質問を投げかける
- 子どもの好きなグッズやキャラクターアイテムを用意する
それぞれのステップについて詳しく説明します。
部屋が片付いていないことをただ単に指摘しない
部屋が片付いていないからといって、すぐに指摘するのはやめましょう。
子どもは指摘されることを避けるために、雑に片付けるようになることがあります。
また、「何をどうすればいいのか」がわかっていない可能性もあります。同じことが繰り返されないように、状況を理解し、毎回改善策を考えましょう。
親が収納場所と収納アイテムを準備する
子どものための収納場所と収納アイテムは、親が用意すると良いでしょう。
適切な収納スペースを確保し、「この場所は本用」「ここはおもちゃ用」と具体的に決めてあげましょう。
収納方法を親が具体例を示して教えると、子どもは簡単に学べます。
子どもの視点で適切な収納場所を設定する
子どもの身長などに合わせて収納方法を考えましょう。
例えば、高すぎる場所の収納は子どもにとって困難ですし、特に小学生低学年の子どもには自分よりも重い物を持ち上げるのは難しいでしょう。
本やおもちゃを持ち上げるのも大変です。「重い物は低い位置に置く」「子どもの身長に合わせた収納場所を提供する」などの工夫が必要です。
ラベル付けやファイルホルダーを活用すると、整理がしやすくなります。
親子で一緒に片付けを行い、繰り返し教える
子どもと一緒に片付けの時間を持ち、共に整理することが大切です。
親がどのような手順を踏んで片付けを進めるか、スムーズに作業するかなど、子どもは細かい点を見ています。
忙しさを理由に先延ばしにせず、事前に時間を確保し、模範を示しましょう。
物の量を親が適切に管理する
子どもの持ち物が多くて収納スペースに収まらないこともあります。
子どもは物を手放す判断が難しいため、必要だが今使わない物は別の場所に保管し、捨てるべき物は子どもと一緒に選ぶのがよいでしょう。
子ども専用の収納場所を決める
子どもの持ち物ごとに収納場所を定めてあげましょう。
子どもが自分で収納場所を決めるのは難しいので、親が「絵本はここに」「ミニカーはこの場所に」「このぬいぐるみはここに」と具体的に場所を指定することで、子どもが迷わず片付けられるようになります。
整理整頓の手本を親が示す
子どもに整理整頓を教える際には、親自身のスペースが整っていないと説得力がありません。
子どもは親の行動を見て学ぶので、整理整頓の良い例を示し、そういった態度を身につけましょう。
子どものスペースは勝手に整理しない・物を勝手に捨てない
子どもが片付けられないからといって、親が代わりに整理したり、勝手に物を手放すのはよくありません。
その理由は、子どもが自分で整理する必要がないと思うようになる可能性があります。また、親が勝手に物を整理することで、信頼関係がなくなることも。
整理は子どもが主体的に行い、物を手放す際も親子で一緒に判断しましょう。
完璧な整理整頓を子どもに求めない
子どもに完璧な整理整頓を求めるべきではありません。親の期待の10〜20%が実行されたら、それで良いのです。
他人を完璧にコントロールしようとするとあまりよくないので、期待値を高く設定しすぎないことが大切です。
上手に整理できたら、その時を褒める
子どもが上手に整理できたと思ったら、その時をさりげなく褒めてあげましょう。
大事なのは、子どもが「できた」と感じた瞬間に褒めることです。これにより、達成感が喜びに変わり、自信がつくでしょう。
子どもが自分で考える質問を投げかける
子どもが整理中に「これはどこにしまえばいいの?」と聞いてきたら、「どこにしまうのがいいと思う?」と質問してみましょう。
これにより、「どこにしまうのが最適か」と自分で考えることを促します。そして、子どもの意見を否定せずに尊重することが重要です。
子どもの好きなグッズやキャラクターアイテムを用意する
子どもの好きなキャラクターやグッズを用意することで、整理整頓がスムーズに進められるでしょう。
整理が上手にできたときに、これらをプレゼントとしてあげるのも良い方法です。
まとめ
これで、子どもに部屋の整理の仕方を教える際の重要なポイントを紹介しました。
子どもとの信頼関係を大切にしながら、積極的に整理整頓ができるようにサポートしましょう。